「山の養殖」理大研究現場を直撃訪問!

岡山理大 生命動物教育センター見学
第3の水「好適環境水」による「山の養殖」の現場を訪問!

理大のキャンパスを歩いていると、大きな水槽があることに気づきます。魚にくわしい人は、そこで「おや?何か変だぞ」と気づくのですが、海の魚と川の魚が同じ水槽の中で仲良く一緒に泳いでいるではありませんか!これは、岡山理科大学工学部バイオ・応用化学科の山本俊政准教授が開発された、「好適環境水」という人工飼育水によるもので、世界的な発見および研究成果と評価されているものです。
今回、本校の@School型の生徒たちは、事前に山本准教授のご著書を用いて学習した上で、主たる研究施設である、生命動物教育センターを見学に行きました。

現地には、100トンを超える水槽まであり、高級魚として知られるクエ、二ホンウナギの他、高級ステーキハウスで人気のバナメイエビ、そして極めつけは・・・出ました!お寿司屋さんで一番人気の「クロマグロ」が泳いでいるではありませんか。

これらの魚はすべて「好適環境水」で養殖されているのですが、このような山の中で、しかもろ過技術の工夫により、1年以上もほとんど水を入れ替えることなく養殖ができることに生徒たちもビックリです。通常の海での養殖は大量の餌や、魚の排泄物により、海の汚染に繋がる問題が世界中で生じる中、安全で衛生的で環境も汚さない(=魚も病気になりにくい)養殖が実現されていることは、まさに生徒たちが日頃e-NIE(社会教養学習)等で学んでいるSDGsにつながる試みに他なりません。

また、一通り研究施設を見学した後、山本准教授より直接ご説明をしていただきました。高校生にとっても、大変に分かりやすい内容でしたし、何より山本先生の研究や地球環境に対する情熱を強く感じる時間でした。

今後、本校の生徒たちは、今回の学びをさらに深めるべく、実習へと進んでまいります。